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ますか、便利に使えるようなエレベーターを設置する。あるいは、視覚の障害のある方については、点字ブロックはもちろんでございますが、音声による誘導施設を設けるとか、そういうようなことも考えておるのが1つの例としてございます。
以上です。
赤塚どうもありがとうございました。もう少し時間がありますので、質問を続けていきたいと思います。次の質問は、海外からの方でお答えになりたい方、どなたでも結構なんですが。
2つの質問が入っております。
「マスタープランを公的機関が描いて、民間事業者が業務・商業施設や娯楽施設を整備するという形の事業が多いが、マスタープランに対し民間事業者が修正意見や別のプランを提案する場合はなかったのでしょうか。もし具体的な事例や、その場合の解決方法がありましたら教えてください」。これが質問の第1番。
第2番の質問は、「観光客誘致など地域の経済的活性化を目指す開発事業の場合、市民の合意、賛同を得るために何か対策をとりましたか。もしあれば、計画立案段階あるいは事業実施段階における対策について教えてください」。
何かこういった経験があればお話しいただけないでしょうか。
カーター 御覧間の趣旨は、既存のマスタープランにどのような修正が例えば民間からなされたかということ、それの場合どうだったかということ、そして2つ目の点としましては、機関はどのような観光客戦略を立てて、その中で市民の意見をどのように吸い取っていったかということだと思うんですが、トロントの例で言いますと、またオンタリオ湖のウォーターフロントで言いますと、第1番目の質問に関しては、我々は現在のところ大きな転換を見ております。市の計画のシフトが見られるわけです。すなわち、以前よりも許容性が高くなってきているということで、民間からの提案を積極的に受け入れています。それによって調整がなされるわけです。そして、それによって提案されているビジョンが民間のリターンを最大限にふやすことができるか、あるいは公共的な利益の方が大きいかどうかの判断がなされるわけで、そしてその答えがイエスであるならば民間からの提案が積極的に取り入れられるということであります。
そして、2つ目の点に関しましては、ラウンドハウス円形機関車庫の例で申し上げますと、私自身もトロントをたつ前にその交渉に携わっていたわけですけれども、ただ日本に来るというのも誘惑として逆らえないものがありましたので来てしまいましたけれども、トロントのプロフェッショナルホッケーチーム、トロント・メープルリーフというチームがありますが、そこが新しいスタジアムの場所を探しているんです。コンサートなどもできるような場所、そしてまたプロの野球のフランチャイズともなり得るところということで、彼らからこの円形機関車庫、そしてそのパークをとこか別のところへ持っていって、新しいスタジアムをそこに置いてくれないかという交渉があったわけです。そのときには

 

 

 

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